お寿司とワインを合わせるにはどこをみる?
人生を変えるワイン学 第35回
◆調味料によって見分ける
お寿司のネタの色とワインを合わせる方法をお伝えしましたが、次は調味料によっての合わせ方を考えてみましょう。
お醤油で食べるときには、赤ワインを合わせます。どのような赤ワインがいいのでしょうか?
お醤油ととても相性がいいブドウ品種は、ピノ・ノワールです。
素材の味を活かすお寿司は、濃厚でタンニンのあるしっかりした赤ワインは、お寿司の繊細な味わいを消してしまうので合いません。ピノ・ノワールやガメイ、マスカットベーリーAのような軽くてタンニンの少ない赤ワインを選びましょう。
お塩で食べるときには、白ワインを合わせます。ホタテや甘エビなど甘みを感じるネタには、ほんのり甘みのある白ワインを選びましょう。
ブドウ品種は、ほんのり甘めのリースリング、ピノ・グリージョがオススメです。
レモンをかけてさっぱりと食べるようなネタには、酸のあるすっきりした白ワインを選びましょう。レモンをネタにかけず、レモン代わりにワインを飲むのもアリ!
ブドウ品種は、辛口のリースリング、ソーヴィニヨン・ブランがオススメです。
タレの味付けには、赤ワインを合わせます。鰻や穴子などタレで食べるネタには、タンニンの少ない赤ワインを選びましょう。
タレに甘みがあり、お醤油をつけて食べるよりしっかりと味が付いているので、多少果実味のある赤ワインとも合いますよ。
ブドウ品種は、ピノ・ノワール、メルロー、ネロ・ダーヴォラがオススメです。
◆お寿司全体と合わせるには?
ネタや調味料でお寿司とワインを合わせるポイントをいくつかご紹介しましたが、色んなお寿司を食べたいときに1貫1貫ワインを変えていたらものすごい量になりますよね。
では、お寿司全体と合わせるポイントをふたつご紹介します。
◆ミネラルを感じるワイン
お寿司のネタはほとんどが魚介類でミネラルを多く含んでいます。そのため、ミネラルが豊富なワインとよく合うのです。
ミネラルを感じるというのは、例えばコントレックスのような水がワインに含まれているような感じです。コントレックスと普通の水道水を比べてみると硬度が高くしっかりとした味わいを感じることができます。
◆酢飯に合わせる
酢飯にはほのかな甘みがあるので、優しい酸味とかすかな甘みをもつフルーティなワインがよく合います。